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金氏徹平「クリスピーな倉庫、クリーミーな部屋」(MASK、千鳥文化)

おおさか創造千島財団が実施する、工場・倉庫跡を活用しアート作品を保管するMASK(MEGA ARTSTORAGE KITAKAGAYA)の一般公開「OPEN STORAGE 2017 -見せる収蔵庫-」に行ってきました。

今年のメイン・アーティストは金氏徹平さん(その他、名和晃平さん・ヤノベケンジさん・宇治野宗輝さんなどの作品も)。金氏さんの代名詞的な、オモチャやプラスチック製品をコラージュしたものに石膏や樹脂などをかけた彫刻作品のほか、モビール、漫画のスクリーントーンをプリントした絵画(壁紙)、映像、舞台セット(村田沙耶香さんの『コンビニ人間』のジャケットに使用されたドローイング<tower>の進化形)、さらにはカーペットに至るまで、ここまで来ると、もはやコラージュではなく、ブリコラージュ(寄せ集め)という感じで、日常と非日常、作品と日用品(あるいは廃棄物)との境目が曖昧になってきて、金氏作品に多用される流動体みたいに観る者の内部に浸食してくるような感覚に襲われました。とても素晴らしい展覧会だったと思います。

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# by ok-computer | 2017-11-20 00:14 | アート | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学44(秋の電子音響祭2017)

大阪芸術大学で開催された「秋の電子音響祭2017」に行ってきました。

見ることができたのはプログラム04で、在校生4組によるライブ・パフォーマンスのなかでは、林龍爾さん(写真3枚目)の、都市のノイズ(雑踏や駅やコンビニなど)によって構成されたミュージック・コンクレート的作品『視覚と聴覚 または(非)日常の風景 Part2』が、会場のスピーカーシステムを生かした音響設計とも相俟って、とても良かったと思います。

ゲストアーティストは大芸大の卒業生でもある安井麻人さん(4枚目)。コーラの気泡音やT-falでお湯を沸かす音をそのまま(?)提示するところはジョン・ケージを思わせるアプローチで、「すべてのものは楽器になる。あとはどう演奏するかだけ」とはその安井さんの言葉。

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# by ok-computer | 2017-11-19 09:05 | アート | Trackback | Comments(0)

『ブレードランナー 2049』

オリジナルのテイストを引き継ぎながら(ずっと降り続く雨、そして今回もジャポニスムがあちらこちらに)も、格段にスケールアップした内容で、人間VSレプリカントという図式から、人間VS旧レプリカントVS新レプリカント(さらにはAIのホログラムも)へと、さらに複雑化する状況のなかで、魂と記憶の命題をめぐる、思索的・哲学的な領域にまで踏み込んでゆきます。哲学とはまさに自分探しの旅でもありますが、思っていた(信じていた)自分と本当の自分とが違っていたときの衝撃といったら!

映画は悠然としたテンポで進み、タルコフスキーの作品に通じる(荒地に聳え立つ一本の枯木のイメージは、タルコフスキーの『サクリファイス』へのオマージュでは?)ようなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のタッチには、大衆小説がいきなり純文学へと変化したような趣さえありますが、どちらをとるかは好みの問題でしょう。個人的には前作の軽薄な感じが少し懐かしくもありましたが・・・とは言え、もはやどこまでがアナログでどこからがデジタルなのか分からないスペクタルかつ美しい映像世界と、重低音ノイズを効果的に使用した音響に劇場で身を委ねるのは何とも贅沢で、素晴らしくも非日常的な時間を過ごさせていただきました。

ところで、前作における一番の論争点だった「デッカードはレプリカントか否か?」については今作でもやはり解決していないような・・・?

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# by ok-computer | 2017-10-27 21:26 | 映画 | Trackback | Comments(0)

21世紀のベスト・アルバム(これまでのところ)⑲

The xx / xx

美しく彫琢された先にある、これ以上ないくらいシンプルで豊かな音世界。
もはやモダン・クラシックの趣もあるThe xx、2009年の1st。



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# by ok-computer | 2017-10-17 21:26 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

透明回線 個展『Re:playing』@digmeout ART & DINER

グラフィティ・アート的なアプローチのなかにも時おり繊細な表情を垣間見せる。透明回線の作品からは可能性が感じられる。こう言うとホメているのかけなしているのか分からないけれど、可能性しか感じられないところが今の彼らの魅力なのではないかと思う。今後の展開も楽しみ。

実は来場した時間帯は貸し切りライブイベントのため、会場のdigmeoutは閉店状態だったのですが、スタッフの方に頼み込んだところ、店長っぽい人(フルタニさん?)が「機材があって見づらいかもしれないですけど」と言いながら(バンドのリハ中にも関わらず)快く入場させていただきました。digmeoutのみなさん(とikanimoというバンドのみなさん)ありがとうございました!

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# by ok-computer | 2017-10-15 10:55 | アート | Trackback | Comments(0)