bend sinister

Spotify

購入しようかどうか迷っていたコーネリアスの『Mellow Waves』が全曲聴けるということで、Spotify Freeに加入してみました。

いや〜、Spotifyはスゴイね。時々CMが入ることが除けば、無料版でも全然問題ないどころか、フランク・オーシャンの『Blond』、カニエ・ウェストの『The Life Of Pablo』といったフィジカル・リリースのないアルバムや、ニール・ヤングの『Time Fades Away』やラヴの未発表アルバム『Black Beauty』、坂本龍一とフェネスの一連の共演作といった、手に入りにくい音源も普通にアップされているのでプレイリストがどんどん増えていってしまいそう。これだけ色んな音源が聴き放題だと(オーディオ的なこだわりがなければ)CDを購入する必要性をまるで感じない人も多いでしょうね。

で、コーネリアスの新作ですが、やはり(CDを)購入することに決めました。前作『SENSUOUS』よりも曲の出来にムラがなくて良いアルバムだと思います。

このアルバムを聴いていたときには同じ部屋に娘がいて、宿題の絵画(テーマは「夢の自転車」)に取り組んでいたのですが、アルバムに収録されている「The Rain Song」を聴いて一言、「『デザインあ』の音楽に似てる」。正解!

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# by ok-computer | 2017-07-24 18:11 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

21世紀のベスト・アルバム(これまでのところ)⑪

Julian Casablancas + The Voidz / Tyranny

21世紀に出たなかで最も過小評価されているアルバムのひとつ。
謎の80’s趣味とサイバーパンクとハードコアがないまぜになったような
サウンドは極めてオリジナルで、決して耳当たりの良いものではないが、
ごった煮のカオスのようなバンドの音の中からフックとなるメロディが
浮かび上がるときのカタルシスは滅多に体験することができないものだ。
ジュリアン・カサブランカスという人の才能に改めて瞠目させられる一枚。



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# by ok-computer | 2017-07-03 12:29 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

南大阪管弦楽団 第30回記念定期演奏会(2017.7.2 すばるホール)

毎年楽しみにしている南大阪管弦楽団の定期演奏会に行ってきました。

今回は定期演奏30回目の記念公演ということで、開演前のロビーコンサートに始まり、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」、シベリウス「交響曲第2番」、そしてアンコールは(誰もが期待していた)「フィンランディア」という、有名曲が並んだ贅沢なプログラムでした。

演奏の良し悪しを判断する知識はぼくにはありませんが、後半になればなるほどオーケストラがまとまって、演奏も熱を帯びていった印象を受けました。とくにメインのシベリウスは、作品の持つ透明感と高揚感をしっかりと押さえた素晴らしい演奏だったと思います。白樺の間を漂う靄のような、弦楽器の細かい動きを音だけでなく目でも追うことができたのも実演ならではのことで、CDを聴いているだけでは分からない発見がありました。

オケを維持していくのは大変だと思いますが、今後も40回、そして50回と素晴らしい演奏会を積み重ねていってくれることを願ってやみません。

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# by ok-computer | 2017-07-02 19:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

又吉直樹『火花』

新作が出たからなのか、近くの図書館で予約しなくても借りれるようになったので、又吉直樹の『火花』を読んでみた。たまには話題の書でも読まなければネ・・・と思ってのことだけど、考えてみれば話題になってから2年以上も経っているので、いずれにしても世間からは完全にズレてしまっている。

評価するのは難しい。しかし、思っていたよりはずっと良かった。無理をせず、自分のフィールド(=芸能の世界)を舞台にしたことが成功の一因ではないか。特にラスト近くにある漫才のシーンは秀逸で、最初にこのシーンを思いついて、そこから逆算して作品を書いていったのではないかと思うくらい飛び抜けて良く書けている。一方で、その後のエピローグ部分ではとんでもない飛び道具が出てくるので座りが悪いというか、読後には奇妙な余韻を残す。

総体的にみれば、美点も欠点も同じくらいあるので、読者が良いところ(だけ)を見るか、悪いところ(だけ)を見るかによって評価は大きく変わってくると思う。「惜しい!」というのが個人的な感想。芥川賞を同時受賞した羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』よりは楽しく読ませていただきました。

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# by ok-computer | 2017-06-26 10:48 | | Trackback | Comments(0)

21世紀のベスト・アルバム(これまでのところ)⑩

Sun Kil Moon / Benji

レッド・ハウス・ペインターズ時代からやっていることは殆ど変わらないのに継続は力なり、ということか。
長大な日記のような歌詞、ナイロン弦のアコースティック・ギターを中心にしたサウンド、
そして、マーク・コズレックの苦みのある深い歌声。
それらで構成される小宇宙がこれまでになく多くの共感を生んだ2014年の作品。



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# by ok-computer | 2017-06-25 17:05 | 音楽 | Trackback | Comments(0)