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音楽の海岸

フィツジェラルド『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

▼フィツジェラルドの短編集『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(角川文庫)を読了。▼デヴィッド・フィンチャーの映画を先に観たのだが、フィツジェラルドが原作と聞いて、ちょっと意外な気もしていた。▼文庫本の解説を読むと、日本におけるフィツジェラルドの翻訳作品にはかなり偏りがあって、未訳作品も多いのだそう。▼映画のドラマチックな趣とは異なり、原作ではとんでもない設定が淡々と語られいく。▼映画版『ベンジャミン・バトン』は、基本設定は踏襲しながらも、内容的にはかなり異なった、再創造的な作品であることが分かる。▼この辺りは映画と小説とのメディアの違いが関係しているのかも。▼映画のエンディングも感動的だったが、小説のほうも、心身ともに子どもに還っていく、最後の数ページの描写が素晴らしい。▼この部分を読むと、僕のまだ幼い娘と時間について考えさせられる。▼彼女の、彼女が与えてくれる、今という時間はもう二度と戻ってこないのだと。▼表題作以外には本格ミステリー風作品も収められているが、男女や家族の破綻の予感を扱ったものに、やはりこの作家の真価が表れているように感じられた。
# by ok-computer | 2011-03-21 21:13 | | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学23

赤木洪作さんの『だらしない体』(上の写真)と、
藤見知佳さんの『第二次寿司王襲撃事件簿』(の一部、メインは油彩画です)という作品です。

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# by ok-computer | 2011-03-20 13:59 | アート | Trackback | Comments(4)

大阪芸術大学22

矢野天悠さんの『抵抗と矛盾』という作品。
床に落ちた墨汁のようにも見える、ガラス工芸による作品です。
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# by ok-computer | 2011-03-16 19:33 | アート | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学21

岩田朋恵さんの『樹麒』という作品。

「麒麟」ではなく、「樹麒(キキ、と読むのでしょうか?)」というタイトルであるところが意味深です。

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# by ok-computer | 2011-03-14 21:33 | アート | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学20

少し遅くなりましたが、今年も大阪芸術大学の卒展に行ってきました。

まずは、矢吹竜也さんの『個ということ』という作品。
工芸学科の学科賞受賞も納得の、楽しく、完成度の高い作品です。

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# by ok-computer | 2011-03-12 16:50 | アート | Trackback | Comments(0)