藤浩志さんによる『トイザウルス』です。
作品自体は、こちらのブログでも以前に紹介した、
水都大阪で制作され展示されていたものがそのまま移設されているので、
僕自身は見馴れたものではあったのですが、
おそらく、藤浩志さんのことも、Breaker Projectのことも知らないであろう、
道行く人のリアクションがなかなか面白かったです。
地域やまちに根差したアートイベントである、Breaker Project。
今年は、「絶滅危惧・風景」をテーマに、
大阪の中心部にありながら昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残るまち。
その失われつつあるまちの風景にアーティストが関わり、
作品化していくことで、まちの魅力を再発見していこうという試みがなされています。
今年は、トーチカ、パラモデル、藤浩志といった非常に豪華なメンツが参加していますが、
まずは、こちらではおなじみ(?)のパラモデル。
「極楽百景」と題された、彼らの写真シリーズには、
すでに2006年のこのプロジェクトで制作された3点がありますが、
今回新たに撮影された5点を加えて、合計8点と、
ランタンを積載したトラックをリモートコントロールで(または手動で)作動し、
暗闇の中から風景を浮かび上がらせると同時に、
トラックの軌跡によって光のドローイングを描いた写真作品
「残存と消失の風景:remaining and vanished landscape」の4点が
西成地域にあるパラモデルのアトリエに展示されています。
以下はそのパラモデルのアトリエでの写真です。
撮影の許可はいただいたのですが、
何となく写真作品をカメラで大写しにするのは躊躇われたので
こんな感じになってしまいました。
ちなみに上の写真の右隅にある作品にはエキストラで参加した僕も写っています。
6/26より、西宮市大谷記念美術館にて開催されます。
西宮市大谷記念美術館のページ
パラモデルが一部の好事家のものではなく、
広く知られることになる絶好の機会ではないでしょうか。
それは少し寂しいような、でもとても嬉しいことだと思います。
以前から、パラモデルというユニット名を憶えてもらえなくて
プラモデル?とか言われたりすることが多い、と仰っていましたが、
それを逆手にとった今回のタイトル、さすが!です。
今年の関西アート界最大のイベントといっても過言ではない
この展覧会、是非多くの方に見ていただきたいものです。
(写真は昨年9月に大阪市役所前で行われたワークショップ開催時のものです)