bend sinister

2011/10/30

▼グバイドゥーリナの新作『Fachwerk』を聴く。▼バヤンと打楽器と弦楽オーケストラのための作品、とある。▼シュニトケの『合奏協奏曲第一番』、カンチェリの『風は泣いている』、ペルトの『タブラ・ラサ』のように、一般的なクラシック・ファンにも通用するような作品がないせいで地味な印象もあるグバイドゥーリナだが、ぼくとしてはペルトよりも高く評価したいし、カンチェリよりも作品の出来不出来が少ないような気がする。▼グバイドゥーリナの作風の特徴のひとつには、この協奏曲にも使われているバヤンという楽器がフィーチャーされる作品が多いことで、このロシア式アコーディオンの響きは彼女の音楽に良い意味でのローカル色と、郷愁にも似た情感をもたらしているように思う。▼この作品でも全体を覆う厳しい雰囲気と対峙するようなバヤン独特の音色を聴くことができるが、個人的にはそれに加えて、21分を過ぎた辺りから始まる弦楽パートの渦を巻くような展開がなかなか格好良くて感じ入ってしまった。

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by ok-computer | 2011-10-30 11:08 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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