bend sinister

2012/2/26

▼スタン・ゲッツの『Getz Au Go Go』を聴く。▼ニューヨークのカフェ・オー・ゴー・ゴーとカーネギーホールでのライブを編集したもの。▼ぼくとしてはあの有名な『Getz/Gilberto』よりも高く評価したいと思う。▼先日も書いたが、『Getz/Gilberto』は曲自体はどれも良いものの、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビンとのケミストリーを聴くことができず、どちらかというと順列組み合わせに終始している印象があって、居心地の悪さを感じてしまう。▼それに較べると、ジョビンの曲も取り上げてはいるものの、ボサノヴァの2大巨匠は不在のこのライブ・アルバムでは当然スタン・ゲッツの意図が尊重されたものとなっている。▼つまり、『Getz Au Go Go』はボサノヴァの曲がいつくか収録されてはいるものの、完全なジャズ・アルバムになっていると思う。▼ボサノヴァの歌姫アストラッド・ジルベルトが6曲に参加しているが、そもそも彼女には自己主張するだけの技術も意志も(おそらく)ない。▼「Summertime」のベース・ラインはビル・エヴァンス・トリオのヴァージョンにそっくりだと思っていたら、どちらも同じチャック・イスラエルだった。▼ということは、このフレーズはエヴァンスの指示ではなく、チャック・イスラエルが考案したということになる。▼他にも、ギターがケニー・バレル、ヴィブラフォンがゲイリー・バートンといったバックの面子が豪華。▼『Getz/Gilberto』では場違いに感じる場面もあったゲッツの甘い感じのテナーサックスのプレイもここでは(もちろん)そんなこともなく、気持ちよく朗々と存分に響きわたる。

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by ok-computer | 2012-02-26 18:15 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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