bend sinister

2013/2/12

▼アークティック・モンキーズの『Humbug』を聴く。▼ぼくはひねくれ者というわけではないが、アクモンの作品のなかでは2ndとこのサード・アルバムが好きだ。▼しかしながら、一般的な音楽ファンにとって『Humbug』は、彼らの作品のなかで唯一評価の低いアルバムだということになるのかもしれない。▼そのわけはぼくにも分かる。▼まず「Pretty Visitors」以外にファスト・ナンバーが見当たらないこと、そして「Dangerous Animals」と「Potion Approaching」という、彼らにしてはイマイチな曲が含まれていることがその理由なのだろう。▼ぼくもこのアルバムが完全無欠な作品だとは決して思わないが、なにはともあれ「Secret Door」という、アクモンのなかで一番好きなナンバーが収められていという一点において、ぼくはこのアルバムを1stや4thよりも上位に置きたいと思う。▼「My Propeller」「Cornerstone」「The Jeweller's Hands」といった他の曲も良いのだが、この「Secret Door」を聴く度に、とくに“Fools on parade”という箇所が繰り返される度にどこかにもっていかれるような心持ちがする。▼これに較べると、1stは確かに鮮烈な印象はあるが、ぼくくらいの年齢のロック・ファンにとってはクラッシュやジャムのレコードを再体験するような気恥ずかしさがあるし、4thは少しばかりスタジアムロック的というか、アメリカ進出を意識した匂いみたいなものが感じられてしまう。▼『Humbug』には、4thのような大御所感はまだ無く、1stの頃の無邪気さそのままに意識的に変化しようとした清々しさが感じられる。▼そこが必ずしも成功していない部分もあるのだが、もしかしたらその不完全なところにぼくは惹かれているのかもしれない。▼ちなみに、ライドは3rd、コールドプレイは1st、コーラルは2nd(だけ)、オアシスは最後の2枚(だけ)が好きだ。▼やはりぼくはひねくれているのだろうか。

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by ok-computer | 2013-02-12 00:01 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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