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音楽の海岸

トータス『Millions Now Living Will Never Die』

▼トータスの『Millions Now Living Will Never Die』を聴く。▼このアルバムを聴き返すのは15年振りくらいかもしれない。▼たまたまCDを整理していて目についたアルバムで、ボーカルの入っていない音楽を聴きたかったそのときの気分にぴたりと合致したのだ。▼それ以来、何度かリピートしていて、もしかしたら、購入した当初よりも今のほうがずっとこの作品を聴き込んでいるかもしれない。▼じっさい、1曲目の「Djed」の14分付近でわざと音飛びのように加工した箇所でびっくりしてプレーヤーを調べようとしたくらいだから、ほとんど内容は忘れてしまっていた。▼その「Djed」は20分を超える大作だが、次々と曲調が変わってゆき、その長さにもかかわらず聴く者を飽きさせない。▼ここはエレクトリック・マイルスっぽいな、とか、ここはスティーヴ・ライヒをお手本にしているのかも、とかいった感想を抱けるのは、この15年の間にクラシックやジャズをたくさん聴くようになったおかげだ。▼というわけで、いろいろと感じるところがあった、というか、とても楽しんで聴くことができた。▼1曲目はすごいけど、それ以降は・・・・という印象を以前は抱いていたように思うが、そんなことはなく、1曲目はトラック分けはされていないけどたくさんの曲の集合体みたいで、2~6曲目はトラック分けされているけれどひとつの曲のような感じがして、そのいずれも面白かった。▼なお、このアルバムはオリジナルのアメリカ盤だと6曲のみの収録だが、ぼくの持っている盤だと3曲追加収録されていて、そのボーナストラックというのが、シングル(EPだったかも)にもなった「Gamera」など、本編よりも優れていると感じる部分のある、いずれも素晴らしいものなので、オリジナルに拘るのでなければ、このアルバムに関しては日本盤やEU盤を推しておきたい。

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by ok-computer | 2013-06-25 22:44 | 音楽 | Trackback | Comments(0)