bend sinister

最近聴いたもの。

▼リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』。▼バカにされるかもしれないが、ぼくの一番好きなオペラである。▼とにかく楽しく、美しい。▼第一幕のイタリア人歌手によるアリア、第二幕のワルツ、そして第三幕の有名な三重唱と、それぞれに聴かせどころを配置して長丁場でも退屈させられることがない。▼シュトラウスはソプラノ、メゾソプラノといった女声の使い方、男声では出せない高音の使い方が本当に巧い。▼ラスト三重唱のクライマックスでは駆け上がる音符に乗ってどこか遠いところへと誘うような陶酔感をもたらしてくれる。▼今回聴いたのはカラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団による演奏。

▼エリオット・スミスの『Roman Candle』。▼2nd、3rdといった名作に較べると一段落ちるということであまり聴かない盤だが、改めて聴いてみるとこの時点でエリオット・スミスの音楽性のほとんどは提示されているように思えた。▼もちろん、その後はより洗練され、ヴァリエーションも豊かになっていくのだが。▼「No Name」と題された曲が4曲もあって、しばらく聴かないとどれがどれだったか判別し難くなって、曲は良いのだからこんな投げやりなタイトルをつけなくてもなぁと、ちょっと勿体無く感じてしまう。▼このアルバムに立ち返らせてくれて、その魅力を再発見させてくることになったのは、もはや彼の新しい音楽を聴くことはできないという事実だというのは複雑な気分にさせられる。

▼ソニック・ユースの『A Thousand Leaves』。▼11曲で73分強の収録時間ということからも分かるように長尺曲が多い。▼曲のクレジットはバンド名義になっているが、基本的にはヴォーカルを取っている人が作曲のイニシアチブも取っていると見ていいと思う。▼このアルバムではサーストン・ムーアの4曲が抜群に素晴らしく、ヴォーカルのメロディーラインはいつもより穏やかで優しい感じだが、間奏部分はたっぷりと取って、端正で美しいノイズのタペストリーを聴かせてくれる。▼一方、5曲あるキム・ゴードンの曲は(サーストンやリーに較べると)フリーフォーム寄りでアクの強いものなので、この作品に限ったことではないが、ソニック・ユースというバンドに対する評価の分かれ目になってくると思う。▼個人的には『Dirty』以降の彼らの作品では一番好きなアルバム。▼もっと現代音楽的なイメージを抱いていたが、久しぶりに聴き返すと、やはりピーピーガーガー五月蝿いのであった。

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by ok-computer | 2013-11-04 12:58 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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