bend sinister

ハイティンクのショスタコーヴィチ交響曲全集

▼ベルナルド・ハイティンク指揮によるショスタコーヴィチの交響曲全集を聴き終える。▼バラで3枚持っていたが、HMVのセールとクーポンで3000円台にまで価格が下がったので思い切って購入した。▼「穏健派」と言われるハイティンクだが、たしかに4・5・8番の冒頭部分の落ち着いた佇まいを聴くとさもありなんだが、聴き進めていくと、ちゃんと鳴らすところは豪快に鳴らしていて、最近の去勢されたようなショスタコ演奏とは一線を画す。▼全体的にゆっくり目のテンポだが、決して先を急がずスコアを丁寧に音像化していくために結果的に遅くなっているといったような印象で、指揮者の主観性があまり表に出てこないのが好ましい。▼ただでさえ感情的なショスタコやマーラーの作品をあまり主観的に演奏することは感情や美学の上塗りをするみたいで、個人的にはトゥー・マッチに感じられてしまう。▼主観が欠如しているのではなく、主観を排除すること。▼演奏家の魂ではなく、作曲家の魂を響かせること。▼11枚組を聴き通すことが苦痛に感じられることもなく、ショスタコーヴィチの世界を堪能させてもらった。

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by ok-computer | 2013-12-31 19:54 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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