bend sinister

マーラー交響曲第3番(バーンスタイン指揮)

▼マーラーの交響曲第3番を聴く。▼レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによる演奏。▼現在でも2500円程度で購入できる廉価マーラー全集BOXのうちの一枚。▼紙ジャケットを再現しているのはいいのだが、ダブル・ジャケットの内側からCDを取り出す仕様になっており、ジャケットやCDを痛めずに取り出すにはかなり工夫が必要。▼バーンスタインといえば晩年のマーラー全集が有名で、特に日本(レコ芸関係?)では高く評価されているが、遅い・クドい・暑苦しいの三重苦のような演奏に辟易してしまい、ぼくはすでに手放してしまっている。▼この最初の全集でもテンポに緩急をつけ、聴かせどころで力が入るような熱血系の演奏ではあると思うが、晩年の指揮ほど極端ではなく、なによりそれらが適切なテンポ設定のなかで行われているので、必要以上にバーンスタインのカラーが出ることなく、安心してマーラーの世界に浸ることができる。▼古いアナログ録音の宿命で曲によってはテープのヒスノイズが目立つ箇所もあるが、録音自体は非常に鮮明で、7番のカウベル、ギター、マンドリンなどの音がよく聴き取ることができるのはセッション録音ならではといえる(晩年の全集はすべてライブ録音)。▼3番はマーラーの交響曲でぼくが一番好きな作品なのだが、それゆえにか完全に満足できる演奏にはなかなか巡り会えない。▼これまで聴いたなかで最も理想に近いのはサロネン指揮ロサンジェルス・フィルによる演奏だが、今回聴いたバーンスタインの最初の録音もかなりイイ線をいっている。▼第1楽章と第3楽章のコーダ部分の追い込み、第4楽章のほの暗いムード、第6楽章の歌心といった、ぼくが気になる部分はすべて水準以上でクリアしてくれて、この長大な作品に改めて感銘を受けさせてもらった。

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by ok-computer | 2014-01-05 17:05 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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