bend sinister

ケイト・ブッシュ『The Whole Story』

▼ケイト・ブッシュの『The Whole Story』を聴く。▼CDプレーヤーが修理中でなかなか戻ってこないため、アナログ盤を聴き返している。▼ケイト・ブッシュのアルバムを買ったのはこのベスト盤が最初で、もともと「Cloudbusting」が好きだったのと、ジャケットが美しかったのが購入の理由。▼CDだとイマイチ分からないかもしれないが、LPサイズに大きくあしらわれたモノクロのケイトの写真はとても魅力的で、レジに持っていくときにドキドキしたのを覚えている。▼おそらく、ぼくよりもう少し年上の洋楽ファンにとって、ケイト・ブッシュというのは音楽的にも外見的にも美しくかつ奇矯な、特別な存在だったのだろうと想像する。▼ただ、このアルバムの前に出た『Hounds of Love』辺りからは外見的には落ち着きを見せ始めて、その音楽的な才能がいよいよ前面に出てきたように思う。▼作詞作曲からプロデュースに至るまでひとりでこなし、作品を完全にコントロールすることができた女性アーティストというのはポップ・ミュージック史上彼女が初めてだったのではないだろうか。▼年を取ってきたせいもあると思うが、最近のマイリー・サイラスやスカイ・フェレイラといった女性アーティストをみていると、そのあけすけで直截的な表現には辟易に近いものを感じてしまう。▼もしかしたら彼女たちが歌っているようなテーマをかつてはケイトも歌っていたかもしれない。▼しかし、そこには溢れんばかりの知性と創造力とが兼ね備わっていたように思う。▼そんなこともあってか、このごろまたケイト・ブッシュをよく聴いているのだが、これまでよりずっと彼女の音楽に魅力を感じているかもしれない。

f0190773_11452775.jpg
[PR]
by ok-computer | 2014-05-11 11:46 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://bends.exblog.jp/tb/22014423
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]