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ケイト・ブッシュ『The Dreaming』

▼ケイト・ブッシュの『The Dreaming』を聴く。▼彼女の最も成熟したアルバムといえば、やはり『Hounds of Love』(もしくは『Aerial』のDisc2)になるのだろうが、『The Dreaming』では彼女の最もトンがった過激な表現を聴くことができる。▼このアルバムをベストにあげるファンも多く、有名ミュージシャンではビョークやスザンヌ・ヴェガ、アウトキャストのビッグ・ボーイなどがこの作品をお気に入りの一枚として挙げている。▼ケイトが初めて単独プロデュースしたアルバムで、72トラックを使った録音方法についてよく言及されるが、実際聴いた感触としてはそれほど音数が多く感じられるわけではない。▼おそらく、同じ音をいくつものトラックに録音して音に厚みを出すような演出をしているのだと思う。▼「Sat in Your Lap」「Pull Out The Pin」「Get Out of My House」など、ヒステリック寸前の凄みを感じさせる楽曲が当初は強い印象を残すものの、「The Dreaming」の民族音楽的アプローチや「Night of The Swallow」におけるアイリッシュ音楽の導入など、さまざまな実験的な試みがなされており、なおかつアルバム全体としての完成度も高い。▼なお、このアルバム制作後にケイトが精神病院に入院したという噂をいまだにネット上などでみかけたりするのだが、これは日本のケイト・ファンだけの間に流布する都市伝説みたいなものなので念のため。

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by ok-computer | 2014-05-31 00:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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