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R.E.M.『Fables of the Reconstruction』

▼R.E.M.の『Fables of the Reconstruction』を聴く。▼おそらく彼らのアルバムのなかで最も過小評価されている作品ではないだろうか。▼メンバー自身がこのアルバムを気に入っていないという話が広く知れ渡っていたということもその理由のひとつになっていたと思われる。▼しかし、リイシュー盤に掲載されたピーター・バックのライナーノーツによると、彼らがこのアルバムを嫌っていたというのは誤解であり、ピーター個人としてはこの作品をとても気に入っているということが明らかにされている。▼ただ、今回改めて聴くにあたって「Can't Get There from Here」以外にどんな曲が入っていたか全く覚えていなかったくらいだから、ぼくとしてもなんとなく印象の薄いアルバムだという認識でいたことは告白しなければならない。▼聴き直してみて思ったのは、このアルバムにおけるピーター・バックのアルペジオを多用したジャングリーなギター・プレイがザ・スミスのジョニー・マーを彷彿とさせる瞬間がいくつかあったことで、たしかに当時からR.E.M.とスミスはよく比較されたりしていたが、ようやく実感としてその意見を理解することができた。▼突出した楽曲は見当たらないのだが(そのことがアルバムの印象を弱くしているのかも)、逆に埋め草的な曲もないので、良い意味でフラットにアルバムを聴き通すことができる。▼かつてペイヴメントのスティーヴン・マルクマスは初期R.E.M.のファンであったことを公言する一方で、その当時の最新作であった『Automatic for the People』に収録された「Everybody Hurts」のダサさを嘆いていたが、たしかにインディー/オルタナ・ロック的なサウンドが聴かれるのはこの『Fables of the Reconstruction』までであって、それだけにコアなファンにとっては偏愛の対象となりやすいのだろう。

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by ok-computer | 2014-10-11 23:24 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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