最近聴いたもの。(スガシカオ、バッハ・コレギウム・ジャパン)
▼鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ第41集~55集のボックス・セットを少しずつ聴いている途中。▼以前にも書いたが、こういったボックスは聴き通すことだけが目的になって、一枚一枚を丁寧に聴き込むことがおそろかになりがちだ。▼そうは思うのだが、単体で購入するよりずっとお得なことと、ボックスで購入でもしなければそもそも聴く機会さえも失うという面もあるので悩ましいところ。▼相手はストイックなバッハだし、15枚のCDを聴いていくことは修業やマラソンのような体験かもしれないが、聴き続けているとランナーズハイのような局面に遭遇することもある。▼例えば第42集に収録の、美しいアリアやコラールが含まれたカンタータ第13番などは全集録音でなければなかなか聴くことのできないカンタータではないかと思う。▼こういった宝石のような作品に出会えるのだからと(強く)自分自身に言い聞かせながら、毎日一枚ずつのペースで聴いている。