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音楽の海岸

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観ました。

第一作(エピソード4)を8才のときに封切映画館で観たことは、子ども時代の一番強烈な映像体験だったこともあって、何度も観返したりするようなマニアではないものの、『スター・ウォーズ』にはそれなりの思い入れがあります。

さて今回の映画ですが、最初の一時間半ほどは、ぼくが苦手な『スター・ウォーズ』の側面(クリーチャーが一杯出てきて、テーマパークに迷い込んだような趣き)が強くて、どうなることかと不安でしたが、後半は挽回して一気に盛り返したように思います。

『ゴッドファーザー』シリーズでよく使われるような、複数のストーリーが同じリズム感でクライマックスに向かっていくところには盛り上がらずにはいられませんし、塩の惑星クレイトの戦闘シーンにおける、戦闘機が通過すると白い地面にドローイングのように赤い軌跡が描かれていくのは非常に美しい眺めでした。

他にも、ルークとの対決シーンでのカイロ・レンのライトセーバーが燃え盛る十字だったこと(キリストとユダ?)や、(前作で不評だった)ファースト・オーダーのナチス的なイメージの使用が今回の作品からは一掃されたとか、フィンがモテモテなこととか、色々あるのですが、これから観る方もいらっしゃるでしょうから、この辺りで。

というわけで、(おこがましくも)採点すれば、前半6点、後半は10点満点、という感じでしょうか。何より『フォースの覚醒』のときの○○・○○とは違って、ルーク・スカイウォーカー、およびマーク・ハミルに対する敬意が感じられたのがよかった。

ただ、『スター・ウォーズ』シリーズの未来への明るい希望(萌芽)を感じさせる一方で、失ったものの大きさを感じずにいられないのも今回のシリーズの特徴ではありますねー。

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by ok-computer | 2017-12-19 16:03 | 映画 | Trackback | Comments(0)