bend sinister

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2011/7/25

▼ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』を聴く。▼リマスター盤がネットで安価で出ていたので買い直そうかと思ったが、25年ほど前に購入したLPを久しぶりにターンテーブルに乗せてみたら、思ったより良い音を鳴らしてくれたので、散財は思い留まる。▼そして、改めてそこに収められた音楽に夢中になった。▼とはいうものの、僕はずっと良いディランの聴き手とは言えなかった。▼25年前に購入したのも、ロックの名盤として雑誌によく紹介されていたから、という理由からに過ぎず、その音楽をちゃんと理解していたというわけではなかった。▼最初に聴いたときには、繰り返しが多すぎるような気がしたし、定評ある歌詞についても(この時期のものは)シュールで難解で何が言いたいのかよく分からなかった。▼むしろ、ディランの音楽が分かるようになったのはつい最近で、クラシック音楽に興味の中心が移って、ロックを以前ほど夢中で追いかけないようになってからのような気がする。▼きっとディランというのはロック界においては特殊な才能なのだろう。▼ビートルズやストーンズやビーチ・ボーイズやドアーズみたいなバンド、というのは存在するが、ディランみたいなアーティストというのはあまり思い浮かばない。▼いろんな音楽を通過して、ようやくディランの音楽にニュートラルに向き合えるようになったのかもしれない。▼しかし・・・・・本音を言えば、この『ブロンド・オン・ブロンド』、LPでは2枚目のA面に収められている11~13曲目辺りは単調で少し退屈に感じられる。▼もしかすると、僕がボブ・ディランを完全に理解するようになるにはさらに25年が必要なのかもしれない。

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by ok-computer | 2011-07-25 21:26 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

2011/7/3

▼ローリング・ストーンズ『メインストリートのならず者』を聴く。▼CDWOWで2枚組のデラックス・エディションがセールで950円まで下がっていたので買い直し。▼期待していたリマスター効果はそれなり、といった程度で、劇的な音質向上は無いように思われた。▼元々マスターテープの状態が良かったのか、そもそもの録音が音質にこだわるような方向性を目指していなかったのか。▼ストーンスの最高傑作と言われることの多い作品だが、僕はこのアルバムが飛び抜けて出来が良いとは思わない。▼『ベガーズ・バンケット』から始まる、彼らの創作ピークの掉尾を飾る作品で、この間の4枚のアルバムはどれも甲乙付け難い。▼ただ、この『メインストリート』には、他の作品にはないサウンドの魅力があるのは事実。▼ストーンズのアルバムというのは、彼ら自身のパブリックイメージとは違って、結構手堅く作られているものが多い。▼時代性を意識した音作りやヒットを意識したシングルなど。▼しかし、このアルバムにはそういった折衷性のようなものは少なく、ワイルドでルーズでレアなストーンズの姿を聴くことができるので、それを愛するファンが多いのだろう。▼既にオリジナルアルバムを所有する者にとって聴き物なのは、DISC2に収められた未発表曲・未発表ヴァージョンの10曲。▼さすがに本編と入れ替えるほどではないが、どれもなかなか聴き応えがある。▼「Plundered My Soul」と「Following The River」が素晴らしい。▼キースがヴォーカルの「Soul Survivor」の別テイクや「Tumbling Dice」の初期ヴァージョンである「Good Time Women」などは、完成形とはかなり違った面が聴けて面白い。▼ゴダールの映画『ワン・プラス・ワン』で観ることができたように、ストーンズは録音に入る前からきっちり作り込むのではなく、スタジオで試行錯誤しながら、どんどんアレンジを変えていくバンドであるようだ。▼アウトテイクの蔵出しにあまり積極的なバンドではないだけに、今回の再発はファンにとって貴重な機会だといえる。▼それにしても、僕が既に持っていた初期日本盤CDは1枚で4200円もしたのになぁ。

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by ok-computer | 2011-07-03 21:24 | 音楽 | Trackback | Comments(0)