bend sinister

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2012/12/30

▼ジーザス&メリー・チェインの『Psychocandy』を聴く。▼2CD+DVDのエクスパンデッド・エディションを入手。▼このシリーズで3rd『Automatic』までを買い直してみたが、暴動騒ぎとなったライブの映像や、インタヴューにまったく参加せず同席したガールフレンドらしき女性とひたすらキスしまくるボビー・ギレスピーの様子など、DVDに関してはこれが一番面白かった。▼リード兄弟に、ダグラス・ハートとボビー・ギレスピーが加わったこの時期のジザメリの佇まいは初期クラッシュに並ぶくらいの格好良さだと思うが、この時点ではリード兄弟に較べると地味な存在だったボビーはプライマル・スクリームのボーカリストとして今も現役バリバリだし、ダグラス・ハートもマイ・ブラディ・ヴァレンタインやプライマルから最近ではホラーズに至るアーティストのPVを手掛けるヒップなビデオ・ディレクターとして活躍しているのだから人生分からない。▼ぼくがこのレコードを買い直すのは2度目で、最初は発表当時出たアナログ盤で、その後CDを購入したときにアナログ盤は(惜しいことに)手放してしまった。▼初期CDではやや大人しいミックスになった印象があったので、今回のリマスタリングによってアナログ盤のノイジーさが復活したのは喜ばしい。▼ピーピーガーガー言ってるだけの音楽だからリマスターなど関係ない、と言う人もいるが、喧しい音楽がちゃんと喧しく響いてくることは重要だ。▼また、このアルバムをアイデア一発の作品で、完成度はその後の作品に劣るという人もいるが(『Honey's Dead』を高く評価する人が多いが、個人的にはまったく同意できない)、彼らがこれほど粒揃いの楽曲を並べたことは以後ない、と思う。▼笑ってしまうほどノイジーかつポップな音楽で、思い入れもあるのかもしれないが、聴きながら全曲口ずさむことができる。▼アルバムのハイライトといえるのは11曲目から13曲目までの流れ、なかでも「Something's Wrong」はノイズによっても隠し切れない青臭いロマンティシズムのようなものが感じられて大好きだ。▼総選挙の前後、ぼくらが暮らすこの社会に不穏な動きがあるような気がしてならない。▼そんなときクラシック音楽にはいまひとつリアリティがないような気がして、最近はジーザス&メリー・チェインやレディオヘッドの『Kid A』、ジョイ・ディヴィジョンの『Closer』などの暗めのロックを聴いている。

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by ok-computer | 2012-12-30 23:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)