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音楽の海岸

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大阪芸術大学31

今年も大阪芸術大学の卒展に行ってきました。
今日はとても寒かったこともあって、いつもより長めに演奏学科のコンサートを聴いていました。
お名前は失念しましたが、「夜のガスパール」のスカルボを弾いた方が印象に残りました。

一番下の写真は美術学科日本画コースの戸室桂奈さんによる『ならず者』という絵画。
今日見たなかでは一番気に入った作品です。

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by ok-computer | 2013-02-16 17:48 | アート | Trackback | Comments(2)

2013/2/12

▼アークティック・モンキーズの『Humbug』を聴く。▼ぼくはひねくれ者というわけではないが、アクモンの作品のなかでは2ndとこのサード・アルバムが好きだ。▼しかしながら、一般的な音楽ファンにとって『Humbug』は、彼らの作品のなかで唯一評価の低いアルバムだということになるのかもしれない。▼そのわけはぼくにも分かる。▼まず「Pretty Visitors」以外にファスト・ナンバーが見当たらないこと、そして「Dangerous Animals」と「Potion Approaching」という、彼らにしてはイマイチな曲が含まれていることがその理由なのだろう。▼ぼくもこのアルバムが完全無欠な作品だとは決して思わないが、なにはともあれ「Secret Door」という、アクモンのなかで一番好きなナンバーが収められていという一点において、ぼくはこのアルバムを1stや4thよりも上位に置きたいと思う。▼「My Propeller」「Cornerstone」「The Jeweller's Hands」といった他の曲も良いのだが、この「Secret Door」を聴く度に、とくに“Fools on parade”という箇所が繰り返される度にどこかにもっていかれるような心持ちがする。▼これに較べると、1stは確かに鮮烈な印象はあるが、ぼくくらいの年齢のロック・ファンにとってはクラッシュやジャムのレコードを再体験するような気恥ずかしさがあるし、4thは少しばかりスタジアムロック的というか、アメリカ進出を意識した匂いみたいなものが感じられてしまう。▼『Humbug』には、4thのような大御所感はまだ無く、1stの頃の無邪気さそのままに意識的に変化しようとした清々しさが感じられる。▼そこが必ずしも成功していない部分もあるのだが、もしかしたらその不完全なところにぼくは惹かれているのかもしれない。▼ちなみに、ライドは3rd、コールドプレイは1st、コーラルは2nd(だけ)、オアシスは最後の2枚(だけ)が好きだ。▼やはりぼくはひねくれているのだろうか。

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by ok-computer | 2013-02-12 00:01 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

2013/2/11

▼ルドルフ・ゼルキンのベートーヴェン録音集(11枚組)を聴く。▼お馴染みソニー・クラシカルによる激安ボックス。▼最初の3枚にはピアノ協奏曲が収められているが、これらの作品は聴き過ぎてしまって、少しばかり食傷気味かもしれない。▼『皇帝』を史上最高のピアノ協奏曲だと感じていた時期もあったりしたのだけれども。▼それに較べると、最後の11枚目に収録されている三重協奏曲はそれほど聴く機会がないせいもあってまだ面白く聴ける。▼ネットで調べると、この作品は失敗作だとか凡作だとか散々な言われようだが、そんなに酷い曲だろうか?▼ベートーヴェンの交響曲や協奏曲の場合、一部の作品を除けば革新性や深遠さよりも祝祭感みたいなものを優先するのは共通している部分で、この作品も例外ではないと思うのだが。▼続く6枚は全32曲中のうちの17曲を収録したソナタ集で、これが良かった。▼『熱情』など、やはり聴き過ぎの時期もあったのだが、それを通り越して改めて作品の素晴らしさを感じている。▼一方、まだその良さを理解できていないのは『ハンマークラヴィーア』、特に最後の2つの楽章なのだが、以前にポール・ルイスという人の演奏を聴いて少し分かったような気になって、今回のゼルキンでさらに作品に近づけたようで、あと一歩といった感じ。▼もうひとつ苦手な作品が10枚目に収められた『ディアベッリ変奏曲』で、この曲の場合、良さが理解できないというより、良さなどあるのか?とさえ感じることもあるのだが、今回もその感は払拭できず。▼ゼルキンの演奏は、客観的なテンポ設定によって作品の良さが聴き手にストレートに伝わってくると感じる。▼例外は(ぼくがとりわけ好きな)30番のソナタで、第一楽章のふたつの主題のテンポが違うのが他の多くの演奏とは異なるが、ウィキペディアによると「第1主題は2/4拍子でヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ、第2主題はこれとうってかわって3/4拍子でカデンツァ風のアダージョ・エスプレッシーヴォ」とのことなので、ゼルキンのほうが譜面に忠実な演奏ということになるのかもしれない。▼ところで、このセットの何箇所かで、無音部で先にある音が少し聴こえる、「プリエコー」とか「ゴースト現象」と呼ばれる事象が(LPでもないのに)起こっているので、不思議に思ってネットで調べてみると、どうやら長期間保存している間にマスターテープの無音部分に磁気が転写することが原因ではないかということらしい。

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by ok-computer | 2013-02-11 16:48 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

▼村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読了。▼ハルキストの間で特に人気の高い作品とのことだが、たしかに作品の構成やテーマなど、以降の村上作品で扱うことになる萌芽のようなものが多く含まれているような気がした。▼その意味でこの作品はひとつの分水嶺であり、高く評価する人が多いのも頷けるのだが、近作から中心に村上作品に触れてきたぼくのような読者にしてみれば『海辺のカフカ』や『1Q84』に較べると、そこまでの完成度には至っていない部分も幾分感じられもした。▼逆に言えば、それは村上春樹がいまもって進化し続けている証しだと言えるのかもしれないのだが。▼個人的に気に入ったのは、主人公が一角獣の頭骨に触れることで夢を読む「世界の終り」のパートで、静謐で詩的で幻想的な、美しいイメージに溢れている。▼小川洋子の『ミーナの行進』のときにも触れたが、作家が発表した作品順に読まなければその真価が伝わりにくいケースもあるのかもしれない。▼『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の場合、ネタバレに近い事前情報をたくさん頭に入れていたこともあって、ちょっと損した気分
by ok-computer | 2013-02-10 23:59 | | Trackback | Comments(0)

my bloody valentine『m b v』

▼突如発表された、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン22年ぶりの新作『m b v』を聴く。▼今日の音楽系サイトは全世界的に祭りのような状態で、ニュースはまたたくまに駆け巡り、音源は次々にアップされている。▼ぼくもYouTubeで全曲聴いての感想で、すでに全9曲が個別でもアルバム全体でも視聴可能となっている。▼1曲目の「she found now」を聴いて、誰もが抱く感想は「変わってない・・・」というものだろうが、『loveless』の時は学生だった人が中間管理職になっているくらいの長い長い間隔が空いてしまうと、その変わらなさを逆説的に評価してしまいたくなる。▼そう、これはシーンに新風を吹き込む革新性などはまったくないタイムマシーンのような作品なのだが、困ったことに「普通に」良いアルバムなのだ。▼キーボード中心の「is this and yes」や、ドラムンベース的なリズムが導入された「wonder 2」などがわずかに新味を感じさせてくれるが、これらもあくまでこれまで築いてきたマイブラの世界観を崩すようなものではない。▼これから賛否両論いろいろ出てくるとは思うし、たしかにどの曲を聴いても既視感を憶えまくりなのだが、1曲1曲を取り上げるとどれも良く出来ていて、捨て曲や埋め草に感じられる部分はないので、個人的には高く評価したいと思う。▼とくにラストの「wonder 2」、これはマイブラのアルバムの最後はこんな感じで締めてほしいと誰もが願うような、はっきり言えば「wonder 2」というより「soon 2」といった感じなのだが、これを聴いたとき、20年以上待って良かったというのはやはり大袈裟にしても、今日はなかなか良い一日だったな、と思えた。

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by ok-computer | 2013-02-03 18:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)