bend sinister

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大阪芸術大学34

今年の卒展は例年に較べて、大規模な作品が少なかったように思います。
大きいことは良いことだ、とは思いませんが、
無ければ無いで、物欲しくなってしまいますね。
(とは言うものの、今年は全体的に良い作品が多かった気がします)

今日の写真は、石元香菜子さんの(比較的規模の大きめな)作品です。
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by ok-computer | 2014-02-26 22:19 | アート | Trackback | Comments(0)

フランク・オーシャン『channel ORANGE』

▼フランク・オーシャンの『channel ORANGE』を聴く。▼フランク・オーシャンというのはもちろんステージ・ネームで、フランク・シナトラとビリー・オーシャンを掛け合わせたようなその名は、日本でいえば「北島ひろし」といったところだろうか(違うか)。▼そんなことはともかくこのアルバム、驚愕してしまうほど素晴らしい。▼ 「Pyramids」という曲のとんでもなさは発表当時から認識していたが、もともとR&B系の音は得意ではなく、「どうせあの曲だけでしょ?」というシニカルな見方もあって、アルバムを聴くのが遅れたことに恥じ入ってしまう。▼とにかく全編にわたってスムース&メロウ&スウィート!曲間をいくつかのインタールードで繋ぐ感じはTLCの『CrazySexyCool』を想起させもするが、あれよりもずっと完成度は高い。▼「Thinkin Bout You」「Sweet Life」「Super Rich Kids」「Lost」「Pink Matter」「Forrest Gump」・・・とにかく次から次へと名曲のオンパレードで、「Pyramids」だけが際立っているわけではないというのがすごい。▼さらに本編ラスト曲「End」の後、ボートラ的に入っている「Golden Girl」がこれまたやけに爽やかな名曲なのだから参ってしまう。▼このアルバム発表当時は彼のセクシュアリティーに関する記事ばかりが世間を賑わせたような印象でやや気の毒だったが、これはその音楽だけで本当に衝撃的な一枚。

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by ok-computer | 2014-02-25 08:09 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学33

ひきつづき、大阪芸術大学の卒展から。

まずは、内本美奈さんの『PEACE & Piece & ☆☆☆』という油画。
キャンバスにパズル風に描いたのではなく、
本物のパズルのようにスタイロフォームを組み合わせています。
右から見るのと左から見るのとで少し印象が違ったので、両方掲載します。
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つづいては、髙田築さんの『ふろう』という、ブロンズ、アルミ、麻による作品。
流浪者?死神?あるいは・・・? 何か惹き込まれる魅力のある作品です。
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by ok-computer | 2014-02-24 18:22 | アート | Trackback | Comments(0)

ラース・フォン・トリアー『メランコリア』

▼ラース・フォン・トリアーの『メランコリア』を鑑賞。▼カンヌ映画祭での問題発言はあったが、映画自体はおしなべて高く評価されていたので、もしかしてと期待していたぼくがバカでした。▼『奇跡の海』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を作った監督である、観る者に感動とか浄化作用を与えるなんてことは今回ももちろん無いのであった。▼と言っても、決してつまらない作品ではないところが、トリアーの困ったところ。▼自身の歪んだ世界観をこのうえなく美しく撮れるということではやはり希有な才能だ。▼冒頭の約8分間、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』の第1幕前奏曲をバックにスーパースローモーションを効果的に使って展開されるイメージの美しさには心奪われる。▼映画はジャスティンとクレアという姉妹を中心とした2部構成をとっているが、それぞれを演じたキルスティン・ダンストとシャルロット・ゲンズブールが非常に魅力的。▼特に第2部『クレア』ではふたりともほぼノーメイクで、皺もけっこう写り込んでいるのだが、それさえも美しく感じられる。▼この映画に限らず、女子どもにも容赦ないトリアーだが、それでも名だたる女優が出演するのは(清濁併せ)女性を撮ることができるからだろう。▼もう一点感心したのは、これは世界の終末を描いた一種のディザスター映画であるにもかかわらず、舞台を人里離れた姉夫婦の豪邸に絞ったことで、かつてゴダールが『アルファビル』で現代のフランスをそのまま撮ってSF映画に仕立てたときのように、大仰なCGや莫大な予算を使うことなく(『アルファビル』よりはお金はかかっているでしょうが)創造的でパワフルな作品に仕上がっていること。▼外世界のパニックが一切描かれていないため、映画は不思議なくらい静かなトーンで進んでいくが、それゆえにラストの世界の終末(と言っても画面に写るのは3人だけ)の映像と音響のすさまじさが際立ってくる。▼ぼくはこの作品を映画館で観ることはできなかったが、きっと『ユナイテッド93』のときみたいに無言で気まずい雰囲気が上映後の劇場には流れていたに違いない。▼この映画を観てかんかんに怒る人もいるだろうし、ぼくもあんな幼い子どもを最後まで出さなくてもいいのにという気もした。▼しかしトリアーの他の作品と同じく、観終わった後に何かが突き刺さっている。▼毒にも甘美なものにもなりえる刺のような何かが。

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by ok-computer | 2014-02-23 15:27 | 映画 | Trackback | Comments(0)

大阪芸術大学32

このところ毎年の恒例になっている、大阪芸術大学の卒業制作展に行ってきました。
日程の関係で、楽しみにしていた演奏学科のコンサートは見れなかったのですが、
その代わりに、映像学科の学生による映画や
大学院作曲領域の修了作品(電子音楽)に触れる機会が持てました。

写真はその修了作品コンサートのステージに設置されていた、
アクースモニウムという音響装置の一部、キューブ形のスピーカーです。
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今後、印象的だった作品をいくつか紹介していこうと思いますが、
ますは学長賞を受賞した冨江亮さんの「fight it out」という作品です。
(下の写真の一番右の絵です)
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写真だとイマイチ分からないかもしれませんが、
これは受賞も納得の圧倒的な力感が伝わってくる絵画でした。
ジャクソン・ポロックの延長線上にはあるのでしょうが、
その先の新しい可能性が感じられたりもして、しばらく見とれてしまいました。

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by ok-computer | 2014-02-22 23:05 | アート | Trackback | Comments(0)

ダフト・パンク『Random Access Memories』

▼先日「大阪に次に雪が積もるのは何年後になるだろう」と書いたら、また雪が積もった。▼いつもより早目に家を出なくてはいけない羽目になったが、雪のせいであればそれもワクワクする。▼豪雪地方に住む方はたくさんの苦労がおありかと思うが、大阪に住んでいると滅多に見ることのできない積雪の、目に映る景色を一面真っ白に変えてしまうマジカルな驚異には心打たれるものがある。▼仕事を終えて帰宅後にメールチェックするとダフト・パンクの『Random Access Memories』が届いたとのメールが来ていたので、再びコートを羽織って近くのコンビニへ受取に行った。▼わざわざこんな日に、とも思ったが、こんな夜だからこそという気もして、雪道を転んでケースを割ったりしないよう足を踏みしめながら家路へ急いだ。▼すでにYouTubeでアルバム全編聴いていたので分かっていたことだが、やはり素晴らしいアルバムだと実感させられた。▼「Get Lucky」をはじめて聴いたときにはすぐに飽きてしまうのでは?と感じていたが、1年近く経っても飽きないし、あらためて凄い曲だと思う。▼何が凄いって、この時代に何らかのストーリー性や付加価値に頼ることなく、純粋に音楽そのものの良さによって評価されて、それが大きなセールスにも結びついたということ(しかも、このアルバム前のダフト・パンクは既に最先端の存在ではなくなっていたのに!)。▼佐村河内守氏とは対照的なありかたというか、これが本当の「奇跡」なのかもしれないと思ったりする。▼ジョルジオ・モロダー、ナイル・ロジャース、ポール・ウィリアムズ、ファレル・ウィリアムス、ジュリアン・カサブランカス、パンダ・ベアといった豪華な客演陣についても、それが戦略的な人選ではなくて、ダフト・パンクのふたりが本当に好きなミュージシャンと共演しているのだということが音楽を通して伝わってくる。▼敬愛するミュージシャンとの親密なセッションから生まれた音楽、その親密さがこんな寒い夜には相応しい。

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by ok-computer | 2014-02-14 23:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ブライアン・イーノ『Ambient 1: Music for Airports』

▼各地で積雪のニュースが流れるなか、今日の大阪では朝早くからすでに雪から雨へと変わり、知る限りでは交通機関等の乱れもなかった。▼とりあえず雪が溶ける前にと、朝のうちに外に出て娘のために雪だるまを作ることにした。▼大阪の場合、次回雪が積もるのは何年後になるのか分からないし、その頃には娘はもう雪だるまになど見向きもしないかもしれない。▼なんとか小さめの雪だるまが出来た後は、寒さでもう外になど出る気もなくなり、一日中家の中でゴロゴロしていた(いつもの休日という話もある)。▼気候のせいもあるが、近頃なにかと落ち着かず、心のなかでさざ波がいつまでもやまないような気がして、ゆっくりと音楽を聴く時間が持てないでいたのだが、今日は一念発起して(というほど大袈裟なものでもないが)スピーカーの前に鎮座した。▼取り出したのはブライアン・イーノの『Ambient 1: Music for Airports』。▼雪と寒さに覆われ、部屋に閉じ込められた日(今日はなぜか大仰な表現ばかり)にはぴったりの音楽だ。▼ちゃんとCDの端から端まで聴き通すのは何年ぶりか、おそらく前回大阪に雪が積もったときより前のことだろう。▼ピアノとシンセサイザーと声によるシンプルなパターンが延々と繰り返される音楽。▼どこを切り取ってもほとんど同じであることが、人々が立ち止まることなく行き交う空港の音楽にぴったりだとイーノは考えたのだろうか。▼どこにも行けない一日、部屋のなかに篭りながらイーノの音楽と付かず離れずにいる。

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by ok-computer | 2014-02-08 23:12 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

佐村河内守

▼佐村河内守氏のゴーストライター騒動を興味深く見守っている。▼この騒動の前からぼくも一応は彼の存在を認識してはいたが、基本的に疑り深い性格なので、NHKのドキュメンタリーは見ていないし、その音楽も聴いてはいなかった。▼今回の事件を受けて、YouTubeで例の『HIROSHIMA』交響曲のさわりだけ聴いてみたが、途中で辞めた。▼音楽のなかに本質的なものはないと感じたからだ。▼情報技術の発展による社会変革によって、すべてが白日のもとに曝されるようになってしまった現在、奇跡「的」な出来事というのは起こりにくくなっていると思う。▼サリンジャーのような作家、カルロス・クライバーのような指揮者というのも今後は出てくるのが難しいかもしれない。▼そしてだからこそなのか、われわれは奇跡「のような」出来事をより強く渇望したくなる傾向があるのかもしれない。▼と同時に、現在の日本のメディアにおいてはニュースとドキュメンタリーとドラマとバラエティ番組との境界が曖昧になり、虚構と現実とが峻別することなく送られ、受け手もそれをただただ受動している節がある。▼何かおかしいなとどこかで感じてはいても、波が起こればそこに乗り遅れないように躍起となり、実情が明かされれば手のひらを返したようにみんな揃ってバッシングする。▼今回の騒動にはそんな現代のさもしい社会の縮図があるような気がして目が離せないでいる。▼音楽はその付帯物にしか過ぎないというのが寂しいのだが、もしかしてそれは騒動の前からそうだったのかもしれない。
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by ok-computer | 2014-02-07 17:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ONGAKU

キーボードの前に座って、頭に浮かんだことをそのまま叩いていく。
あるいはその日いちにちに起こった出来事を羅列していく。

ブログをそんな場にしたいという想いは断続的に湧き上がるのだが、
じっさい、キーボードの前にして何も思い浮かばず、ただ漫然とネットサーフィンしてしまったり、
何も起こらず、記録するのも躊躇われるような日ばかりだったりする。

坂本龍一が映画音楽制作の極意を「映像の力が弱い所に音楽を入れる」ことだと答えている。
映画初出演作『戦場のメリークリスマス』における自身の演技のあまりのヒドさに驚愕して、
自分の演技している箇所に音楽をつけて補おうとしたというエピソードも同時によく語られる。

ぼくが音楽を好きなのは、たくさんの音楽を必要としているのは、
あるいは、くだらない日常の裏返しなのかもしれない。
日常のくだらない所に音楽を入れて、生活を補おうとしているのかもしれない。

だからなのか、今日もまたぼくは音楽に耳を傾けている。


ということを、キーボードの前に座って考えてみた。(画像は今日聴いていたサティのピアノ曲集)

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by ok-computer | 2014-02-02 19:32 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

天王寺公園植物温室

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安藤建築のなかでは、比較的地味な印象の建物ですが、
隣接された映像館も閉鎖されたままになっていますし、
都会の真ん中にありながら、ちょっと勿体無い扱いだという気も。

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by ok-computer | 2014-02-01 23:12 | 建築 | Trackback | Comments(0)