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音楽の海岸

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最近聴いたもの。(サン・キル・ムーン、プライマル・スクリーム)

▼サン・キル・ムーンの『Benji』。▼レッド・ハウス・ペインターズ時代から四半世紀余りの長いキャリアを持つマーク・コズレックだが、その作品がこれほど話題になったことは初めてではないだろうか。▼マークのボーカルとギターを中心としたサウンドで、それだけでもう世界が成り立ってしまっているのだけれども、そこに立脚するだけに甘んじることのないソングライティングの質の高さに驚嘆させられる。▼言葉数は多いが、その長さに倦むことなくじっくりと最後まで聴かせてくれるのはそのせいだろう。▼典型的な大器晩成というか、そのキャリアのなかで積み上げてきた技法が結晶化したような実に美しい作品。

▼プライマル・スクリームの『Give Out But Don't Give Up』。▼プライマルズのアルバムは『Screamadelica』を除いて全部処分したこともあったのだが、ここ1、2年で『Give Out~』から『Evil Heat』までのCDを揃え直した。▼この『Give Out~』は本国イギリスではメディアから酷評された一方、日本では彼らの存在が多くの洋楽ファンに認知された作品で、当時大阪のFM局で「Rocks」と「Funky Jam」が一日に何度もエアプレイされていたことを思い出す。▼改めて聴いてみると、当時感じていたよりずっと、というかサウンドからフレーズにいたるまでモロにローリング・ストーンズっぽいレコードで、メンバーは本気で『メイン・ストリートのならず者』みたいなアルバムを作ろうとしていたのかもしれない。▼しかしながら、中盤から後半にかけての無駄に長くダラダラと続く印象は如何ともし難い。▼結果的に、古典的なロック・フォーマットを目指したこのアルバムがプライマルズの他の作品よりも風化してしまったように思えるのは皮肉なことだ。▼とは言うものの、その失敗作な感じも含めて、今では面白く聴けてしまうのもまた20年という時の流れのおかげだとも言える。

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by ok-computer | 2015-01-20 21:40 | 音楽 | Trackback | Comments(2)