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カマシ・ワシントン『Heaven and Earth』

カマシ・ワシントンの『Heaven and Earth』が到着。

「2枚組で2時間半は長過ぎる!」という人がいたけれど、
開封してみると隠しCDが入っていて、実際は3枚組で3時間超えw 

しかし、この過剰さこそがカマシの本質なので、
そこのところを理解しないとその音楽の核心に触れることはできないと思います。 

いずれにしろ、ジャンルを超えた今年最大の話題作であること間違いなしの一枚。
ストリーミングでは3枚目を聴くことはできないので、CDもしくはLPの購入をおすすめします。

(追記)隠しCDを取り出すときに、ジャケットを下から剥がすのはあくまで裏技だと思います。
日本盤とは違うのかもしれませんが、輸入盤ではかなり糊が強く、
慎重に剥がそうとしてもジャケットにシワが寄る可能性があります(途中で諦めました)。
やはり上部のミシン目をカッターで切るのが正解でしょう。
いずれにしろ無傷で隠しCDを取り出すのはムリですw
(3枚目も含めて)傑作であることは間違いないので、マニアの方は保存用にもう一枚買いましょう。

(追記の追記)6月29日にストリーミング・サービスでも
隠しディスク(「The Choice」)が聴くことができるようになりました。
隠しディスクやCDの取り出し難さばかりが話題になりましたが、内容もやはり素晴らしいです。
伝統芸能ではなく、同時代を生きる音楽として
ジャズを21世紀にいかに落とし込むか?という命題に対するひとつの回答になっていると思います。
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by ok-computer | 2018-06-24 15:26 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「SNACKS」その2(@STARRYWORKS inc./大阪市中央区)

グループ展『SNACKS』より、
「冨永敬と増田雄太と大西拓人(←ユニット名です、笑)」さんによる『Contact』。

テレビの砂嵐(スノーノイズ)に、2017年にリリースされたGoogleの翻訳アプリをかざすと、
アプリがノイズを(日本語に)誤認識して、スマホ画面に翻訳された英単語がランダムに表示されていくという作品。
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砂嵐のノイズには、宇宙背景放射と呼ばれるビッグバンの際に放射された光が
100億年以上の時間を経た上で地球に影響を及ぼしたものが含まれているそうです。

スマホに映し出された単語がそこに含まれたメッセージだというのは怪しい(笑)ですが、
少なくともそんな宇宙のロマンを可視化したものだと言えます。
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「既製品を組み合わせただけ」と、会場でお話させていただいた大西さんはご謙遜されていましたが、
作品の着想は偶然ではなく、アプリのリリース時に、
これを砂嵐にかざせば面白いものができるという確信のもとに制作は進められたそうです。

平原真さんの作品とともに、今回の展覧会のなかで個人的にとくに気に入った作品で、
ただ単に面白いというだけではなく、しっかりとしたコンセプトとその見せ方、
さらにその人(たち)の他の作品も見てみたい!と思わせられるような作家性が感じられました。



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by ok-computer | 2018-06-10 16:03 | アート | Trackback | Comments(0)

「SNACKS」その1(@STARRYWORKS inc./大阪市中央区)

大阪市中央区谷町4丁目にある、
STARRYWORKS inc.さんのオフィス1Fで開催された『SNACKS』に行ってきました。

「小さなデジタル作品を展示するグループ展」とのことですが、
アイデアと技術が高次元で結実した、刺激的な作品がたくさん揃った素晴らしい展覧会でした。

まずは、平原真さんの『Obscure Garden / 幽水庭』。 
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特定方向に偏光した光を通す偏光板の性質を使って、
ミニチュアの枯山水を偏光板を貼った柄杓で覗き込むと、水と魚が見えてくるという作品。
メタ構造を持つ枯山水をさらにメタ的に表現すると元に戻ってしまうというか、
本来想像させていた部分を可視化させるものになっているのですが、
柄杓がいわば心の窓となって観る者と作品とを繋ぐ、親密で魅力的なアイテムとなっていると思います。 

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柄杓の角度を変えると、上の画像のように赤や黄に変色して見えることがあって、
それは平原さんが意図した部分ではないらしいのですが、
緻密な計算(プログラミング)に基づいていながらも、偶発的な部分が発生する余地があり、
それがまた作品に自然に内包されるところも素晴らしいです。

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次に紹介するのは、「INT, LLC」さんによる、
スピーカーの振動に合わせて動く塩によって音を可視化した作品。
味の素より塩のほうが良いそうです(笑)
また高音よりも低音のほうが動きが活発になります。
画像よりも下の動画を見てもらえると分かりやすいかと思います。
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続いては、写真撮影で「素顔は嫌」だけど「面白く写りたい」といった場合に最適!
スマホ画面がカスタマイズ可能なアイマスクになるウェブアプリ EyeMapplyと、
それを使って撮影に応じていただいた制作者である小岩亮太さんです。
アプリ → ryota3da.web.fc2.com/eye/
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下の動画は、会場の様子と作品紹介を組み合わせて編集したもので、
順に佐々木航大さん、INT, LLCさん、河本裕介さん、平原真さんの作品が登場します。



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by ok-computer | 2018-06-09 23:59 | アート | Trackback | Comments(0)